我々は一方的被害者なのではない

2002年9月18日(水) 11:26:55

拉致被害者のご家族が感情的になるのは当たり前だし、人間だから十二分に同情するが、それに引きずられて我々まで感情的になると物事の本質を見誤る。情に訴える報道には気をつけて接する必要がある。
第二次世界大戦当時、日本は朝鮮半島から90万とも言われる人々を「拉致」し連行した。謝罪も補償もしていない。我々は一方的被害者なのではない。
アメリカと北朝鮮はいまだ休戦状態で、終戦に至っていない。間に挟まれた日本はアメリカ同盟国。北朝鮮から見たらどう見えるか。そして首都東京が北朝鮮から射程距離にある現実をどうすべきだったか。
その現状を打破しつつ、拉致問題の謝罪まで引き出した首相の行動はどう評価されるべきか。歴代首相がびびってまったく触れもしなかった拉致問題解決というカードを持って単身乗り込んだ彼の勇気を国民はどう評価すべきか。射程距離にある「敵国」に対して我々は何を得たかったのか。
すさまじくハイブロウな外交だったとボクは評価しているのだが。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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