沖縄はたった66年間しか日本ではなかった

2002年5月15日(水) 9:24:29

本日、沖縄本土復帰30年。
たった30年前には、沖縄に入国するにはパスポートがいったのである。左ハンドル右側通行だったのである(車の右側通行を改めたのは、正確には復帰後6年目なのだが)。貨幣もドルだったのである。

アメリカ統治は27年間にも及んだ。つまり30+27=57年前、敗戦したわけだ。で、その前はずっと日本だったかというとそれも意外と短い。沖縄はたった123年前は琉球王国だったのである。つまり123-57、たった66年間しか日本ではなかった(1609年以降薩摩藩が王国を従属支配はしていたが)。
マスコミは東京発想なので、本土復帰を単純にイイコトと捉えている。でも現地の感覚と温度差がある気はする。だって沖縄が本土であったのは、たった66年間なんだぜ?

第二次世界大戦時、沖縄にひどいことをしたのは、アメリカではなく日本である。明治12年の首里城占領もひどかったと聞く。根底には琉球人への差別があった。琉球に対する態度は朝鮮へのそれとほとんど変わらなかったと思う。

本土復帰の「復帰」には同文化同民族的ニュアンスが入る。占領したアメリカを悪者にするニュアンスも入る。
しかし。歴史的には異文化独立国であった琉球を「日本が侵略し我が物にした事実」を忘れて復帰を喜ぶのはなんかお気楽すぎる気がする。ねぇ、そう思わない?

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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