トップ > 座右のシネマ > 「イーストウィックの魔女たち」

「イーストウィックの魔女たち」

イーストウィックの魔女たち

The Witches of Eastwick

George Miller
Jack Nicholson, Cher, Susan Sarandon, Michelle Pfeiffer, Veronica Cartwright, Richard Jenkins
see more

1987年製作
119 minutes

監督・・・・ジョージ・ミラー
製作総指揮・ロブ・コーエン
ドン・デブリン
製作・・・・ニール・キャントン
ピーター・グーバー
ジョン・ピータース
原作・・・・ジョン・アップダイク
脚本・・・・マイケル・クリストファー
撮影・・・・ビルモス・ジグモンド
特殊効果・・ロブ・ボーティン
音楽・・・・ジョン・ウィリアムス
キャスト・・ジャック・ニコルスン
シェール
スーザン・サランドン
ミッシェル・ファイファー
ヴェロニカ・カートライト

amazon


なんというか、全体に流れるピンクっぽい雰囲気が好きなんです。

いや、エロいという意味ではなくて(それも少しはあるんだけど)、なんとなくベイビーピンクな印象があるんです、この映画。
うーん、なんと説明したらいいんだろう。
ベイビーピンク的に眠くなるくらい平和な街に、ベイビーピンク的な甘い夢を見る女性三人組がいて、そこに甘くて自堕落で好色なベイビーピンク的悪魔が現れる・・・

生クリームの甘い香りと、悪の甘い誘惑と、愛を求める甘い罠と・・・

そういうモロモロが「ベイビーピンク」を印象づけたのかもしれません。
(いや、単純に上の写真のシーンの風船の印象かも・・・)


ジョン・アップダイク原作で、一応ホラー・コメディなんだろうけど、「マッドマックス」で狂気を描くに非凡な才能を見せたジョージ・ミラー監督はそこにとどまらず、アメリカの典型的地方都市の「安穏という日常に潜む狂気」を、実にエンターテイメントして描いてくれています。
ファンタジックでフェミナンで。ちょっと怖くてエロチックで。
あまり世の中で評価されてない映画かもしれないけど、ボクにとっては理屈なしに好きな映画のひとつですね。


脚本も撮影も特殊撮影も秀逸。

特に風船いっぱいのオペラのシーンや、燃え上がるチェロのシーン(スーザン・サランドンがやけにセクシー)。ジャック・ニコルスンが風に飛ばされる描写。テニスボールのアニメーション。ラストの闘いの強烈なSFX。
1987年なんて昔に撮られたとは思いにくい洒落た画面構成で、なかなか目を奪われるのです。

音楽もいいですね。
そんなにメロディアスではないんですが、巨匠ジョン・ウィリアムスだけあってポイントを掴んだ構成。話を上手に盛り上げています。風船のシーンで使われたプッチーニの「誰も寝てはならぬ」もいいセンス。


でも。
やっぱりこの映画は俳優陣の素晴らしさが際だっています。
なんという贅沢なキャスティングだ!

まずジャック・ニコルスン。
「イージー・ライダー」「ファイブ・イージー・ピーセス」「愛の狩人」「さらば冬のかもめ」「チャイナタウン」「カッコーの巣の上で」「さすらいの二人」「トミー」「ミズーリ・ブレイク」「シャイニング」「郵便配達は二度ベルを鳴らす」「レッズ」「愛と追憶の日々」「イーストウィックの魔女たち」「ブロードキャスト・ニュース」「バットマン」「ア・フュー・グッドメン」・・・
あげてみるとわりといっぱい見ているなぁ、彼の映画。
一般には「シャイニング」の熱演が彼の「怖い系代表作」とされているけど、ボクはこの「イーストウィックの魔女たち」の方がひょっとしたら上ではないか、と思っています。だいたい、本当に好きな役者なんですよね。彼が太っていたらデブもいいなぁと思うし、彼がハゲていたらハゲもまたいいなぁと思うし。特に今回は怪演です。観ていて飽きないもんね、彼の演技。

陰の主役ではないか、というほど印象深いのがスーザン・サランドン。
ボクはかなり彼女のファンです。
「プリティ・ベビー」「ロッキー・ホラー・ショー」「フロント・ページ」「華麗なるヒコーキ野郎」「イーストウィックの魔女たち」「さよならゲーム」「乙女座殺人事件」「ぼくの美しい人だから」なんかに出ているけど、印象深いのは91年の「テルマ&ルイーズ」、そしてアカデミー賞をもらった「デッドマン・ウォーキング」。わりと遅咲きの人なんですねぇ。
いまはティム・ロビンスと結婚してNYのチェルシーあたりに住んでいるそうです。
わりと「さよならゲーム」とか好き。

次に、シェール。
ソニー&シェールで「アイ・ガット・ユー・ベイブ」などのヒットを出した歌手なんだけど、いい転身をしてますね。「月の輝く夜に」でアカデミー主演女優賞。これは「イーストウィックの魔女たち」と同じ年の作品。
でも個人的にはアカデミー賞の授賞式にインデアンの格好で出てきたのをよく覚えているな。無表情な存在感がとってもいい。

ミッシェル・ファイファーは「恋のゆくえ」で書いたから書かないけど、さすがにまだ初々しくてシェールやサランドンに比べると貫禄不足ですねぇ。というか、まだ頬もぷっくりだし、なんというかアイドル系の雰囲気を漂わせています。

それら大物俳優陣に混じって、フェリシア役のヴェロニカ・カートライトは大熱演。
無表情なシェールなんかより目立っていたくらいで、実にいい味だしてました。
彼女、「エイリアン」(1979)では最初リプリー役だったらしいですね。シガニー・ウィーバーにその役を奪われてしまったんだけど、シガニーは「エイリアン」で当たった役者だから、もしかしたら、ヴェロニカ・カートライトがシガニーの代わりに大女優になっていた可能性もあるくらいで。
ヒッチコックの「鳥」で注目された後はいまいちだったんだけど、「エイリアン」「ライトスタッフ」などでわりといい役をやりました。


ところで、この豪華役者陣、それぞれ当時何歳だったかわかります?

ジャック・ニコルスン・・・・・50歳
シェール・・・・・・・・・・・41歳
スーザン・サランドン・・・・・41歳
ミッシェル・ファイファー・・・29歳
ヴェロニカ・カートライト・・・38歳

へー、でしょ?
シェールとスーザン・サランドンが同じ歳で、しかも41歳とは思えなかったですよね。だってミッシェル・ファイファー(29歳)と仲良し3人組という設定。それがそんなに不自然に感じられなかった。化けるなぁ。まぁシェールもサランドンもいかにも化けそうなキャラであるけれど。
そしてそしてヴェロニカ・カートライトはもっと上に見えたよなー。これも逆の意味で化けてます。


【1999年4月記】

1999年04月01日(木) 12:32:05・リンク用URL

ページの先頭に戻る

メニュー

Follow satonao310 on Twitter @satonao310

satonao [at] satonao.com
スパム対策を強化しているので、メールが戻ってきちゃう場合があります。その場合は、satonao310 [at] gmail.com へ。

ページの先頭に戻る

Google Sitemaps用XML自動生成ツール