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キッス 「アライブ ll」
キッスと聞いて「エッ、ゲテモノ趣味」「あんな音楽性ないものを」「ただうるさいだけ」などと思う方々にはある共通点があります。
彼らのライブを体験していない、という共通点が。
もっと言えば、人生を少し損している、という共通点が。
中学時代、ボクはビートルズ少年でした。
そしてそのビートルズが影響を受けた50年代60年代のロックをさかのぼって聴いていました。
いわゆるオールディーズですね。まぁその後ストーンズとかロッドとかクリムゾンとかアースとかイエスとかイーグルスとか全く節操なく聴きはじめるのですが、いわゆるハードロックはほとんど聴かなかった。
その中で唯一の例外と言ってもいいのが、このキッスでした。
確か武道館のライブを見に行ったのがきっかけだったと思います。
周りはキッス・メイクをした人達ばかりの中、まだあんまりファンでなかったボクはなんだか浮いた存在でしたが、馴染んでしまうのに1時間とかからなかった。
で、武道館から出てきた頃にはもうすっかりキッスの毒にかぶれていました。無理矢理連れて行ってくれた友達には感謝します。
その後97年のツアーを含めて4回ライブに通っています(追記:2006年現在8回通っています)。
これはボクの中では単一アーティスト(海外)のリピート回数としてはロッド・スチュアートと並んで最高記録。
たいていは3回くらいでもう「満腹」になっちゃうのですが、キッスはこれからも5回6回と見続けたい!(ロッドはもう満腹)
だって、キッスの魅力はライブにあるのです。
アルバムもライブ盤以外はアレンジもいまいちだし音もチープ。3流ミュージシャンっぽい。
そう、音楽性がないと言われても弁護のしようがない程なのですが、同じ曲がライブになると異様な生命を吹き込まれて「マルデベツモノ」になるのです。
こんな現象、他のアーティストで経験したことありません。
レコードとおんなじ、とか、レコードのほうがいい、っていうライブがほとんどの中、キッスだけは孤高の表現力で突き進んでいます。こればっかりは見てくれなきゃわからないと思うけど。
ライブ盤はその辺の様子(マルデベツモノ感)を少しは伝えています。
だからキッスでどれを薦めるかと言われれば迷わずライブ盤を薦めます。
その中でもこれ、「ALIVE ll」。
他に「ALIVE」「MTV UNPLUGED」があるけど(他にもあったっけ?)、これが一番だとボクは思います。
大名曲にしてボクのフェバリット「DETROIT ROCK CITY」から始まって「SHOUT IT OUT LOUD」まで。思わず嬉しくなってしまうそのライブ魂。とにかく「楽しませよう」という姿勢がすごいのですよ。彼らは。
でも、ライブをその目で見たことない方にもこのライブ盤を薦めるか、と言われると実は少し躊躇しますね。
所詮ライブ盤はあのライブを追体験するだけのもの。ボクにとってこれは「いついかなる時でもあのライブが追体験できる」という貴重な座右のCDなのですが、ライブを見たことない人にはどうなのだろう?
でもまぁライブを見たことない人でキッスのファンって実はすごく少ないから関係ないかもしれない。
もしこのコラムを読んではじめてキッスに興味を持った方がいらしたとしたら、こう言っておこうっと。
「とにかくライブを見てください。そうすればあなたは人生の損をかなり取り戻せるでしょう」
ちなみに97年1月のライブ体験記を「KISSは偉いねぇ。本当に偉い…」という題名で書いています。興味があったらお読みください。
【1997年2月記】
1997年02月02日(日) 20:45:10・リンク用URL

@satonao310