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「クリスマスのフロスト」

amazon94年の文春ミステリー第1位作品だから、何を今更って思う方もいらっしゃるでしょう。
でもこれミステリーで1位を取るってイメージではないなぁ。警察小説ではあるけれど特に推理に目を見張るわけではないし、複雑ではあるけどミステリアスな部分はそんなにないし。
ただ、面白さは抜群。主人公のフロストをはじめとする魅力的な登場人物たち、ぐんぐんひっぱるストーリー、ある意味でとってもイギリス的な筆致など、楽しめる要素に満ちている。ちょっと散漫な部分が随所にあることはあるんだけど、全体の勢いが読者を引っ張るタイプ。今年出た第二作をすぐに読もうと思わせる。
あ、そうそう、この物語、なんと「結末」から始まるんだけど、それが逆に複雑な全体をシンプルに見せていて成功している。緊迫感と期待を持って最後まで突っ走れるのだ。作者はなかなかの才人だ。
1998年11月01日(日) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:ミステリー
@satonao310