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「東京アンダーワールド」

amazon導入部はもうひとつ。あぁこういう風に事実を羅列して「東京の裏側にこんな奴らがいたぜ」みたいなルポルタージュとして終わるのかなぁ、とちょっとうんざりしつつ読み進めていたら、1/4あたり、そう、力道山やニック・ザペッティが出てくるあたりから、物語は一気に活気を帯びだし、あとはもう最後のページまで息も尽かせぬ勢いで駆け抜ける。ふぅ、面白かった。
主人公はそのニック(六本木のニコラの店主)で、戦後すぐから20世紀最後あたりまでの東京の裏の世界を「東京のマフィア・ボス」と呼ばれた彼の行動を中心に活写しているのだが、これがなんというかやけにイキイキと面白いのである。
生々しく蠢く周辺人物もいいし、著者が海外からの視点で書いていることで、妙に客観的な匂いもついて、読者を浮遊状態にさせてくれるのもうれしい。当時の日本の流れも著者特有の断定的見方がユニークでいろいろ感心もさせられた。いろんな史実が絡み合ってくるのでちょいとゴチャゴチャしているし、たまに時系列もわからなくなるのだが、そのゴチャゴチャ感も東京ぽくてよろしい。うん。とっても面白かった。
2001年02月01日(木) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:ノンフィクション
@satonao310