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「リオノーラの肖像」

amazonイギリスのメージャー元首相の「一番好きな小説」らしい。
多分に反戦記述の部分を意識しての発言だと思うが、やっぱり、やっぱりそれでもゴダードはデビュー作「千尋の闇」に尽きる、と思う。ただこれも間違いなく三ツ星級なのである。二転三転するストーリー、ラストにかけての畳み込みの見事さは彼ならではだし、キャラクターの独特の存在感にも感服する。本作で惜しいのは読後の余韻が少々足りないところで、人生に対する自己憐憫的快感をもっと味合わせて欲しいと個人的には思うのである。まぁこれも傑作「千尋の闇」と比べてであるが。
それにしても全作に共通するのは主人公(男。女はなぜか利口に書いてある)の間抜けさ。わざと間抜けに描いて展開を二重三重にしようとしているのだが、こう間抜けだとちょっと唖然とするところがある。
1997年09月01日(月) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:ミステリー
@satonao310