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「文体練習」

amazon文学は文体がすべてだと思う。
でもたかが「1人の男がバスに乗っているのを見た。二時間後その男をまた見かけた」という10行ほどの内容を99通り(正確には102通り)の文体に書き分けられるとただ呆然とするしかない。つまり同じ内容でも無限に書き方があるわけで、これは作家にある種の安心と極度の反省を促すのではないだろうか。味覚視覚などの五感シリーズや罵倒体、下手糞体や語中音消失体、付録の反動老人なんか面白かったなぁ。
著者は「地下鉄のザジ」の作者だが、なによりも訳者が偉い。偉すぎる!また、いろんなフォント、カラー、デザインに対応した出版社(編集者)も偉い。偉すぎる!
1997年03月01日(土) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:小説(海外)
@satonao310