「江戸前の男 ―春風亭柳朝一代記」
吉川潮著/新潮社/1900円

amazon副題通り、春風亭柳朝の一代記である。
江戸っ子芸人の生涯を描いた傑作だ。
小朝の師匠である柳朝はもう巷から忘れ去られていてテープなんかもあんまり出ていないようだが、読んでいるとどうしても彼の気っ風のいい落語を聞きたくなってくる。いや面白い本である。含羞と見栄と野暮嫌い。そんな天然記念物みたいな江戸っ子のお話を皆さんもぜひ読んでおくんなさい。
ただ後半、著者はちょっと息切れしたのかな。かなり柳朝に思い入れてしまった読者たちにとってはかなり物足りない描写だった。
1996年12月01日(日) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:自伝・評伝 , アート・舞台