トップ > おもしろ本 > 著者別一覧 > よ > 横井久美子 >
「ただの私に戻る旅」

amazon副題が「自転車でゆくアイルランド・私の愛した街」。
1995年に出た本だからもうずいぶん前という感じ。アイルランド好きなもので、なんとなく買ってあった本。やっと読んだ。
歌手である著者が20周年記念コンサートを終えて抜け殻になったココロをアイルランドのひとり旅で癒していく過程を書いたもの。
著者が感じたこと、気付いたこと、悟ったこと・・・そういったものになるべく寄り添って静かに読んでいったのだが、結局「自分に対してだけ書かれた自分本位の独白」の域を出ていないから、なんというか読者が入り込む余地がないのが残念。自費出版の本などによくあるような自己完結型文学に近い感じ。それの良し悪しは一概には言えない。ただ著者は読者になにを伝えたいのだろう? アナタは確かに苦しんだ。ひとりでよくがんばった。なにかを掴んだ。それはよくわかった。でも、それでどうしたの? で、だから何なの? 皮肉でなく、真剣にそう問いかけたい。
歌手なら心に届かせる術を知っているはず。それが文章に活かされていないのが残念。
2000年04月01日(土) 12:00:00・リンク用URL
@satonao310