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「女王の百年密室」

amazon「すべてがFになる」で好印象の著者の新作。
その頭の良さと斬新さには注目していたので、ちょっとウキウキ読み始めたのだ。結果としてはとても面白かった。でも、なんつうか、現代のゲイツやジャガーと結びつかれると(う、ネタばれか?)ちょっと白けてしまう。そこがボクにとっては惜しい部分。そういう「お遊び」はいらなかったと思うなぁ。でも妙に印象に残る一編だ。変なところもありつつ、ゆっくり再読してみたい気持ちにもなる感じ。
近い未来のリアリティをここまで表現しきったのは賞賛に値する。
なんというか、技術に対するニックネームの付け方や主人公にとっての「未来の常識」の読者への説明のし加減がとっても上手。どのポイントを表現すれば未来が妙にリアルになってくるか、というあたりのセンスが素晴らしいのである。SF作家も見習ってもらいたい鮮やかさ。この世界観だけでも読む価値はある。
2000年09月01日(金) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:ミステリー
@satonao310