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LV4「いつかパラソルの下で」

森絵都著/角川書店/1400円

いつかパラソルの下で
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児童小説の第一人者である著者のターニングポイントになったと言われる長編。もちろん児童用ではない。

病的なまでに厳格な父と、その影響を理由にひねくれて(?)生きている兄姉妹。父の突然の死をきっかけにバラバラになった家族が集いだし、ひょんなことから父の人生を探しに佐渡へ渡る…。
わかりやすい設定と典型的な「SEEK & FIND」展開に強い既視感がある。あぁこう展開してこうなるんだろうなぁと途中で読める感じ。ただ、細部の表現や会話が上手なのと、絶妙な脇役の存在、主人公のイマっぽいのほほんさなどがそれを救い、結果としてとてもいい佳品となっている。わりと好ましかった。

ラストの方で主題みたいなことをわかりやすく言い過ぎなのが難かな。あと、一番最後の「手紙」はちょっと蛇足かも。これだけわかりやすい「SEEK & FIND」なら、あまり説明はしなくても読者はわかる気がする。

2007年02月21日(水) 23:28:55・リンク用URL

ジャンル:小説(日本)

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