「膝小僧の神様」
群ようこ著/新潮文庫/460円

amazon小学校時代を文学した短編集。
自然体でありながら読者の目を離さない筆力を持った著者ならではの会心作。状況設定をだれもが経験したことのあるふつうの小学生生活に置いているので一見よくありがちな素人っぽい小説に見えるが、なかなかどうして、実はこういうのが一番書くの難しかったりすると思う。ディーテイルが驚くほどしっかりしているので(創作とは言えすごい記憶力を基盤にしているんだろうなぁ)、ふと当時の空気の匂いまで思い出しちゃったりして、なかなかせつない本である。
1996年11月01日(金) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:小説(日本)