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LV5「蒲生邸事件」

宮部みゆき著/毎日新聞社/1700円

蒲生邸事件
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いいなぁ、宮部みゆき。抜群のストーリーテリングで今回も楽しませてくれた。
簡単に言えば、現代の浪人生が2.26事件当日の東京にタイムスリップしてそこで殺人事件に巻き込まれる、というお話なのだけど、戒厳令下、密室化した帝都でタイムスリップのパラドクスを絡めながら殺人ミステリーを構築するなんざ、並の人にはできない技だ。

ただ人物描写がティピカルなのは相変わらず。
特に主人公。感情の動きも行動もかなりわざとらしく、描写も凡庸。途中でちょっとしらけてしまった。でもラストあたりで一気に盛り返すので許す。時を越えることで愛の悲しみが深くなるラストなど恋愛物としても秀逸。

1997年01月01日(水) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ミステリー

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