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「ダナエ」

amazon藤原伊織の本を読むのはこれが初めて。彼が以前いた広告業界に身を置く分、ちょっと身近すぎて逆に避けてきたところはある。今回も3つの短編のうち、2つが広告業界まわりの話。やっぱり身近すぎて居心地は悪かった。
ま、そんなことはともかく、硬質さと叙情性を合わせ持つ文体はなかなか。
だが、表題作は途中の推理が鮮やかすぎて少し白けたのと、主人公や脇役に思い入れしにくいのが厳しかった。また、「まぼろしの虹」は狙いだとは思うがやはり不完全燃焼感があり、「水母」も人物像の書き込みが足らないので思い入れがしにくい。周辺をもっと書き込んで読者を彼の世界へ濃く深く連れて行ってほしいと思った。
広告業界ネタの他の本も少し読んでみようかな。微妙に肌合いが合わない作家かなぁとは思うけど。
2007年03月04日(日) 13:19:51・リンク用URL
ジャンル:小説(日本)
@satonao310