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「動物の言い分 人間の言い分」

amazonこの手の自然科学系もしくは動物科学系の本は興味深くて好きなのだ。日常から遊離できるし想像も膨らむ。この本も導入部はなかなかに良かった。お、面白いなと思った。人間の論理から見たものではなく、動物独自の論理を追っていくように見えた。でも、なんとなく拡散していってしまうのが残念。途中から普通の「事典」風になっていってしまうのだ。
動物のコミュニケーションの仕方をわかりやすく書いてくれているのは興味深い。事実がいろいろ書いてあるのはいいのだ。でもそれだけなのが残念。事典を読みたいのではなくて、そこから導き出せる動物の言い分について、もうちょっと主観的なコメントを多く欲しかった。もう一歩こちらの想像力を刺激する部分がほしいのだ。新書ならでは、の。
学者さんがおもしろ優しくテーマを掘り下げた、にとどまっている気がする。それでいいじゃんと言われればその通り。でもボクはそこにもうひとつエンターテイメントの付加を求めたい。テーマを掘り下げるのは、もうネット内でタダで読めるような時代になってきた。売るからにはプラスワンがほしいのだ。
2001年10月01日(月) 12:00:00・リンク用URL
@satonao310