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LV4「時間旅行者は緑の海に漂う」

パトリック・オリアリー著/中原尚哉訳/ハヤカワ文庫/820円

時間旅行者は緑の海に漂う
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カート・ボネガット・ジュニアばりの展開と文体で不思議な世界に誘導してくれるSF異色作。

前半が特に見事。純文学といっても通用するような無駄のない文章、そして荒唐無稽な語り口。が、後半その緊張が途切れてしまい凡作になってしまったのが非常に残念。でもまぁ楽しませてもらったけど。
通読してみて思うのだけど、こういうタイムトラベルものは変にリアリティがないほうが面白かったりする。その点このSFはリアリティがぶっ飛んでしまっているので印象は強い。破綻がいっぱいあるのだが、妙に印象に残る一作だ。

原題は「Door Number Three」。
この邦題は、内容からするとわかるんだけど、あんまりだ。著者は「第3のドア」という言葉に他の意味をちゃんと含ませている。なぜ素直に邦題にしないのだろう。こういう邦題にしたからといって売り上げが増えるとは思わないしなぁ…。

1997年11月01日(土) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:SF

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