「椅子がこわい」
夏樹静子著/文藝春秋/1238円

amazon面白かったのである。
副題「私の腰痛放浪記」。3年間も腰痛に苦しみ抜いて一時は筆を折る寸前まで行った作家の闘病記だ。
効かなかった治療の数々、そしてその先生や病院名を実名で出しているところがまず良い。
が、決して告発しているわけではなく淡々としたノンフィクションになっているのが秀逸。最後は心因性と診断され、心の奥深くまで赤裸々に描いていくことになるのだが、ちょっとひと壁抜けたような冷めた筆致で心地よく読めた。どうやら腰痛体験は著者の筆にかなり良い影響を与えたようだ。
1997年09月01日(月) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:ノンフィクション , 健康