トップ > おもしろ本 > 著者別一覧 > と > ドリアン・T・助川 >
「食べる--七通の手紙」

amazon七人に宛てた手紙型エッセイ。叫ぶ詩人の会のドリアン助川が、食べ物に触発されて書いた手紙エッセイなのだ。
宮沢賢治、川崎のぼる、ポル・ポト、兼高かおる、青島幸男、チャールズ・ダーウィン、そして無名のギンズバーグに似た釣り人…。
語りかけ文体と独白文体が混ざり合って不思議な手紙になっているのだが、体温の高いその文章は読者にある種の昂揚感をもたらす。著者の個人的体験と読者の個人的体験が重なったときは特に強いカタルシスを感じさせる力がある(ボクにとっては川崎のぼるの項)。おもしろい。
でも、リズムに乗り切れないときもあって、そういうときは著者は平気で読者を置き去りにする。残念といえばそこらへんが残念。リズムにだけは乗せてほしかったな、と思うのだ。
2000年03月01日(水) 12:00:00・リンク用URL
@satonao310