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「コンパクトカメラ撮影事典」

amazonカメラという趣味を始めようと思ったわけではないのだが、ちょっとした「人生メモ」的にミノルタの「TC-1」という、レンズが良くて非常に小さなコンパクトカメラを持ち歩くようになった。モノクロ・フィルムを入れて28・の広角で日常を写す。そこには芸術を撮ってやろうとかいうような気概はまるでなく、ただ毎日を楽しむ手段・道具の一つ、という意識しかないのだけれど、なんとなく日常風景への視点が自分の中で変換していることに気がついたりする。わりと面白い。
この「TC-1」、露出制御は絞り優先AEなので「カメラ無知」のボクは何冊か本を買って研究したのだが、その中ではこの本が一番面白かった。いや、撮影のABCを教えてくれるという意味では他にもいい本はあった。この本がいいのは、撮影事典などというタイトルのくせにほとんど「エッセイ」なのだ。著者による「コンパクトカメラな日常」のエッセイ。そしてコンパクトカメラとは何か、ということをこの本ほど看破している本はなかった。スペック的な意味ではなく、精神的・人生的な意味でね。そういう意味でひたすら共感した事典であった。以上。
1999年11月01日(月) 12:00:00・リンク用URL
@satonao310