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「ふるほん文庫やさんの奇跡」

amazonなにしろ「奇跡」なのであるからして、かなりの奇跡を期待するのであるが、本書は裏切らない。まぁ本来の意味の奇跡というよりは「奇」なる「足跡」という感じではあるが。
とにかく面白い。一気に読める。内容はくどくどしているし文章も勢いのみであるが、この著者の場合、その人生・生き方が面白すぎてその他の要素がなにも気にならなくなるのである。
「文庫本のみの古本屋」をまさに波瀾万丈なる半生の後に開き孤軍奮闘する様を著者本人が書きまくっているのだが、約7年間1日240円の食費で過ごしたり、結婚を一回の電話だけで決めたり、愛知から福岡への本屋移転を結婚と同時に即決したり、もうめちゃくちゃ。しまいには給料ももらわず、この本の印税も計画中の文庫本のみの図書館「としょかん文庫やさん」にすべて寄付するという無私無欲。
「全身全霊を尽くす」とはどういうことなのか…。子供の頃読んだ偉人伝の登場人物でなく、同じ時代に生きている人の身近な例として、ボクは初めて知ったような気がする。
1999年02月01日(月) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:自伝・評伝
@satonao310