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「バトル・ロワイヤル」

amazon面白い。圧倒的に。
舞台設定も物語展開も荒唐無稽なのだがそれが異様なリアリティをもって眼前に浮き上がってくる。やるなぁ高見広春。こういカタチで「異化」する手もあったんだなぁとちょっと驚き。冗長な部分や浮ついた部分もあるのだが、それらも嫌味ではなく味になっている。金八先生のパロディっぽい記述もそんなに気にならなかった。
太平洋戦争で勝利した大東亜共和国の理不尽なプログラム、それは中学三年生のクラス全員のバトルロワイヤル。生き残れるのはただひとり…。無作為のもとで選ばれたあるクラスの、孤島での殺し合いの一部始終がここで描かれているのであるが、クラス42人のキャラ造形がそれぞれ見事で、こんなに多い登場人物なのにそのすべてを愛している自分に読後あなたは気がつくであろう。最初はその登場人物の多さに怖じ気づくんだけどね。
ある小説新人賞選考会ではそのあまりに過激な内容ゆえ全員から拒絶され落選させられたらしいが、ボクにはそんなには過激に見えなかったのはなぜ? 新人賞選考会委員って何歳なの? 世代的ズレを感じるなぁ。それにしてもぜひ映画化をのぞむぞ。
1999年10月01日(金) 12:00:00・リンク用URL
@satonao310