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「ASAKUSA STYLE」

amazon副題が「浅草ホームレスたちの不思議な居住空間」。ホームレスたちが工夫を凝らして住んでいる様を取材したフォトドキュメントなのである。
ソーラーシステムがある家、リアカーで移動する家、哲学書が並ぶ家、芸術的ペイントが施された家、ちゃんと主婦がいる家……基本的に定住者(つまり普通に家を持っている人)のゴミで構成されているのだが、その生活は驚くほどバリエーション豊かで工夫に満ち、そしてモノに溢れている。食事もそれなりに豊かだし、なんだか国の基礎体力を感じるなぁ。やっぱり日本は豊かなのだ。
著者はホームレスたちの意外な生活を発見し、情熱を持って我々に紹介してくれている。個人的には写真以外の突っ込んだ描写(つまり文章)が物足りなかった。素材がとてもいいからこそ、もっと突っ込んだことを知りたくなる。あと、これはプライバシー上仕方ないのかもしれないが、人物をもっともっと写して欲しかった。もしくは、人物の個性が匂い立ってくるようなモノのアップが欲しかった。全体的に客観的な写真で、事実を伝えてくれてはいるが、その裏にあるものが乏しい。惜しい感じ。
2003年07月01日(火) 12:00:00・リンク用URL
@satonao310