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LV5「魂の自由人」

曽野綾子著/光文社/1500円

魂の自由人
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たまに曽野綾子が読みたくなる。
真面目で平明で敬虔で、そしてあくまでも自由なその言説を、たまらなく読みたくなる。そう、彼女の魅力は何ものにもとらわれまいとするその自由な精神なのだ。などと思っていただけに、その魅力をひと言で言い切った題名の本を書店で見つけたらそりゃあ買うのである。この本は「魂の自由人」であるために、どう生きていけばいいかを著者が丁寧に説いた平明かつ有益な本である。

いわゆる「生き方を書いた本」についてはボクはわりと眉に唾つけて読むタイプなのだが、どうも曽野綾子とは相性がいいらしく、とっても共感する部分が多い。特に今回の本は、目新しい言説はないのだが、自分の不自由さに窒息しつつあった状況にもはまり、とても感じるものがあった。短いエッセイだが、熟読玩味していかにして自由を獲得するかをしっかり考えたい一冊。

2003年08月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:エッセイ , 評論

LV2「ASAKUSA STYLE」

曽木幹太撮影・文/文藝春秋/1900円

ASAKUSA STYLE 浅草ホームレスたちの不思議な居住空間
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副題が「浅草ホームレスたちの不思議な居住空間」。ホームレスたちが工夫を凝らして住んでいる様を取材したフォトドキュメントなのである。

ソーラーシステムがある家、リアカーで移動する家、哲学書が並ぶ家、芸術的ペイントが施された家、ちゃんと主婦がいる家……基本的に定住者(つまり普通に家を持っている人)のゴミで構成されているのだが、その生活は驚くほどバリエーション豊かで工夫に満ち、そしてモノに溢れている。食事もそれなりに豊かだし、なんだか国の基礎体力を感じるなぁ。やっぱり日本は豊かなのだ。

著者はホームレスたちの意外な生活を発見し、情熱を持って我々に紹介してくれている。個人的には写真以外の突っ込んだ描写(つまり文章)が物足りなかった。素材がとてもいいからこそ、もっと突っ込んだことを知りたくなる。あと、これはプライバシー上仕方ないのかもしれないが、人物をもっともっと写して欲しかった。もしくは、人物の個性が匂い立ってくるようなモノのアップが欲しかった。全体的に客観的な写真で、事実を伝えてくれてはいるが、その裏にあるものが乏しい。惜しい感じ。

2003年07月01日(火) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:写真集・イラスト集 , 時事・政治・国際

LV1「至福の境地―自分の顔、相手の顔」

曾野綾子著/講談社/1500円

至福の境地―自分の顔、相手の顔
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曾野綾子は好きだ。信頼している。
だからこそ、よけいに厳しくなってしまうのか、今回のエッセイはいつもより刺激が少なく、ちょっとがっかりだった。ところどころにさすがと思える視点があるのだが、はたと膝を打つほどのものでもないのが多い。ちょっといろんな本・連載を書きすぎているのではないだろうか。

1999年01月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:エッセイ

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