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「少年H」

amazon独特の細密イラストレーションで知られる著者初の自伝小説。少年がHするお話ではないですハイ。
上下二巻だが全く飽きさせない展開でものすごく面白い。
好奇心の塊(「河童が覗いた」シリーズの、あの脅威の好奇心!)である著者のルーツがしっかりわかる自伝なのだが、それよりもこの本は日本がどのように戦争に傾いていったか、国民はどのように戦時下を生きていったか、そしてどのように終戦を迎えたか、を神戸に住む子供の目で詳しく平明に綴った貴重な記録文学でもあるのだ。それをあの細密画のような描写で書き込んでいってしっかりエンターテイメントしているんだから、スゴイ! 総ルビというのも見識だし1月17日初版というのもうれしい。よし、ここで予言しよう。この本は「NHK朝の連続TV小説」になる!
本屋で上巻の扉を開けてみてください。そこに少年時代の河童さんがいるのだけど、この写真を見るだけで「この本は面白そう」という気になる。いやぁすごくいい顔しているのですよ、これが。
1997年02月01日(土) 12:00:00・リンク用URL
@satonao310