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「『Shall we ダンス?』アメリカを行く」

amazon映画『Shall we ダンス?』が全米で公開になり、そのキャンペーンで18都市を訪れた周防監督の日記である。
基本的にはどういうインタビューを誰からどう受けこう答えた、という記録なのだが、大部なのに読者を飽きさせずさらっと読ませる。文章が平易。彼の映画そのもので「まずわかりやすいこと」を主眼に置いているからだろう。そして楽しく興味ある展開が次々あらわれる。
アメリカ公開に向けてどこを無理やりカットさせられたか、など、エージェンシーとの闘いは映画好きには必読だし、インタビューやキャンペーンがどのように繰り広げられるかに興味ある人も必読だ。
だがこの本の真骨頂は結果的に浮かび上がるアメリカ文化と日本文化の姿だろう。特にインタビューの質問を通してアメリカ人が思っている日本が浮かび上がってくるのが面白い。それを周防監督と一緒に受け止め、では日本とは一体なんなのだとこちらも考え始めていく。そこの過程がボクには新鮮で楽しめたのだ。
1998年03月01日(日) 12:00:00・リンク用URL
@satonao310