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「シャーロック・ホームズのクロニクル」

amazonいわゆるホームズ・パスティーシュですね。贋作、というか、まぁコナン・ドイルになりきって、ホームズの推理短編を書き下ろしたもの。著者は「シャーロック・ホームズの秘密ファイル」に続く第二作目。ホームズ・パスティーュもののなかでは定評ある人。
個人的に転勤という大イベントがあって、とにかく雑事の中でも気楽に読める本としてこれを選んでみた。
ホームズはかなりマニアックに好きだった時期もあるから。で、読み始めはその徹底した贋作ぶりに違和感があって笑ってしまったが、読み進むに従ってその違和感が消え、お馴染みの19世紀末のロンドン・ベーカー街が浮かび上がってくる。うーん、さすがな力量。
だが、もっと読み進むと「こりゃダメかも」に変わっていく。推理の質がわりとお粗末なのだ。いや実はコナン・ドイル本家のホームズ短編も最後の方はお粗末な出来のものも多かった。そういう意味では質的にも後期の正調贋作になっているのだが、贋作でお粗末ぶりを見させられるとどうして白ける。それだけ。
2000年07月01日(土) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:ミステリー
@satonao310