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「時のかなたの恋人」

amazonタイムスリップ・ラブ・ロマンス。
SFであり歴史小説でありハーレクイン・ロマンスであり一人の女性の成長記でもある。
なかなかに荒唐無稽な筋で破綻もいっぱいあるのだが、この小説はとてもキュートで印象が強い。この小説自体を愛してしまう。なぜだろう。ひとつには主人公のキャラの魅力的なこと。そして時代考証がしっかりしていること。そしてなによりタイムスリップした登場人物たちのとまどいの描写の的確さ。著者の想像力のたまものである。そのとまどい加減のリアリティはH.F.セイントの「透明人間の告白」を思わせるものがある。不思議な魅力だ。
実はこの小説、初読時より再読時の方がずっと印象が強かった。なんかスルメのような「何度も読み返してみたくなる」感。なんだか面白い読後感なのだ。
1997年06月01日(日) 12:00:00・リンク用URL
@satonao310