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「サン・ジャンの葬儀屋」

amazon「フランスで大ベストセラー! 2000年シネレクト賞受賞」という帯(シール)につられて買ってしまった。
著者のデビュー作らしい。軽妙かつヨタヨタな空気感がまず良い。著者のクレバーさが伺える文体だ。筋もなんだか滑稽で最後はロードムービーのようになりとても映像的。斬新を気取らず、わざと田舎っぽい描き方に徹しながら、しっかり「新しさ」を演出するあたり、なかなかである。
全体にいかにもフランスっぽいウィット感があるので、好む人には心地よいだろう。オチも小洒落ていてちょうどよい。
ただなにか刺激があるかとか面白いかとか言われるとノーである。なんちゅうか南の島の海岸に寝ころんで読み捨てするには最適だけど、都会であくせくしている日常で読むと(肩の力を抜けさせてはくれるが)ちょっと物足りない部分もある。読む状況でどうにでも変わる本、かな。
2001年03月01日(木) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:小説(海外)
@satonao310