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「ユカリューシャ」

amazon副題は「奇跡の復活を果たしたバレリーナ」。
著者は東京バレエ団のプリマ・バレリーナで、この世界では有名な人。題名のユカリューシャはロシアにおける著者のニックネームだ。
著者の、バレエに賭けた半生の記である。
バレエとの出会い、ソ連のボリショイ劇場での日々、ボリショイのプリンシパル・ダンサーであるニコライ・フョードロフとの結婚、出産、致命的なケガ、復活の「ジゼル」…と、話の前後がたまにわからなくなる部分があるのだが、劇的な人生が冷静な主観で書かれており、とても興味深い。バレエを真剣に観た回数が少ないボクにも内容はわかりやすく、また、もっといろいろ観てみたい気にもさせる。
著者は謙虚なので苦労の部分はそんなに大仰に書いていない。が、日本人ダンサーがボリショイで踊ったりするには並大抵でない苦労があったはず。半生を振り返るに(といっても著者はまだ35歳だが)いい思い出しか浮かばなかったのかもしれないが、ドロドロした内面にもう少し踏み込んでくれたなら、この本はもっとコクのあるものになっていただろう。その辺がちょっとだけ物足りない。
2002年07月01日(月) 12:00:00・リンク用URL
@satonao310