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「もてない男」

amazonああ、この本って評判いいんですよね。「本の雑誌」では99年ベスト10の3位に入っていたりする。
でもなぁ。だからなーに?って感じがぬぐえない。確かに新たな恋愛論ではあると思うし、ある切り口を読者に提供&再認識させてくれている。ただ、論文とエッセイの間的な中途半端さや、いろんな本からの引用で論を進めているあたりの持って行き方がちょっとどうかと思う。こういう論は自分の言葉でこそ読者の目を開かせて欲しいのだ。赤裸々な書き方、イコール、本質をついている新しい視点、ではないと思う。
途中の赤裸々な性表現なども(別に上品ぶったりイイコぶったりするわけでは全然ないのだが)露悪的でそんなに感心しない。ああいう直接表現をあんまり使わずに展開してくれたらまた違ったのに、と思う。論文ならそれでもいい。でも著者本人はエッセイと位置づけている。うーん。ちょっと中途半端な気がした。なんでこんなに世の中に受けているんだろう。
2000年01月01日(土) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:エッセイ
@satonao310