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LV4「死にたくないが、生きたくもない。」

小浜逸郎著/幻冬舎新書/720円

死にたくないが、生きたくもない。
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これからの老人は引退しても大変だ。やれ経済活動に貢献せよ、やれ生涯現役でいよ、やれ長生きせよ、とか喧しい。世に健康法溢れ、いじましい「若さ礼賛」が横行している。というか、老人自身が自分を老人と認めない。あたかも「老いることは悪」であるがの如く。

そんな日本の風潮に一石投じる本である。題名がいい。まだ40代中盤のボクではあるが、なんだかわかるなぁ、と思ってしまう。長い老いへの過程のさまざまな問題点をリアルにかつ哲学的に論じながら、著者は「そうまでして生きたい?」と問いかける。長生きは素晴らしいって偽善だろ、アンチエイジングってみっともないぜ、悠々自適って本当に素晴らしいのか、など、いろんな問題提起もしてくれる。その上で「老いることの利点」にも言及していく。

まぁある意味哲学書なので「結論を言い切った本」ではない。問題提起され、一緒に考えていく本である。その点少し物足りない人もいるかもしれないが、新しい視点はしっかり与えてくれる。また、中年世代的には「老いをリアルに想像してみる」いい訓練になる本かもしれない。

2006年12月25日(月) 12:18:41・リンク用URL

ジャンル:哲学・精神世界

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