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「白バラはどこに」

amazon「長田弘が選んだ7冊」の2冊目。
これは戦争の物語。哲学的な「・・・の反対は?」と同時配本でナチスものを持ってくるあたりはバランス感覚がいいというか、教育的過ぎるというか・・・実はちょっとガッカリ。なんというか「良書」を読まされている時の居心地の悪さがどうしても漂うのだ。文体に甘さがないのが救いだが、結末もお涙頂戴系。大人が読むには少しセンチすぎるようである。
ただし、子供にとっての「戦争の入り口」としては実はいいのかもしれない。テレビゲームでの殺し合いが氾濫するなか、こういう物語が彼らの心に一滴でも潤いを与えられるなら、意味があるのかもしれない。それは認める。でも、長田弘という希有の詩人が世に問う7冊としては・・・わりとイマイチかも。正直言って。
ちなみに5歳の娘はこの本の「絵」が好きみたい。筋にはあまり乗ってこなかった。戦争という概念がよく理解できないのだ。子供が「戦争ということ」を理解できない世の中。いまの日本はその意味では実に幸せな集合体と言わざるを得ない。昔から考えたら「理想郷」に近い。平和ボケ? 結構なことじゃないか。
2000年10月01日(日) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:絵本
@satonao310