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amazon17歳の女子高生が25年の時を超えて42歳の自分にタイムスリップするお話。
25年後、学校教師をしている自分に17歳の自我が入ってしまう設定は非常に新鮮で、その時の主人公の心の動きは非常によく書けていると思う。人生とは時間そのものなんだな、と改めて思わされるし、では時間とはいったい何なのだと胸元に突きつけられる。
だが、17歳の精神にしては主人公はあまりにしっかりしすぎているのがボクは気になった。カタルシスを感じる寸前でしらけてしまうのはそこらへんが原因だったと思う。惜しいなぁ。ケン・グリムウッドの名作「リプレイ」と題材が似ているが、主人公の内面の揺らぎをもう少し上手に膨らませれば、あれに勝てるほどのものも出来たと思う。なんだか惜しい本だ。
1997年12月01日(月) 12:00:00・リンク用URL
@satonao310