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LV2「錆びる心」

桐野夏生著/文藝春秋/1333円

錆びる心
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1997年の冬に出た短編集。

初出が94年から97年夏な短編たち。
名作「OUT」が97年7月発売だから、ちょうど「OUT」を書いている頃に書いていたわけですね。
うーん。「虫卵の配列」とか「羊歯の庭」とか面白いものもある。が、面白くないのも半分くらいある。まだレベルが確立されてない頃なんだろう。この著者がこのあと「OUT」だの「柔らかな頬」だのを書き上げるとはちょっと想像つかない部分もある。

たぶん「さすがにうまいな」と構成でうならせるような短編作家ではないのだ。それよりもディーテイルの積み重ねで語り尽くす長編作家なのだろう。切りつめるよりも膨らませる方がうまいタイプの人。とりあえず現在はそうであるようである。

1999年10月01日(金) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:小説(日本)

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