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「カヴァフィス全詩集」

amazonどの新聞だったかなぁ。カヴァフィスの詩を引用しているコラムがあって、その詩におお~っと感動して、ネットでこの本を注文した。で、1ページ目から丁寧に読んでいってその詩を探したのだけど、訳の違いもあるのか何度読んでもその詩が見つからず。その新聞のコラムは切り抜いておらず(出先だったのかも)、結局その詩とは再会できず仕舞い。がっくりである。(もしかしたら「市(まち)」という詩かもしれないという漠然とした印象はあるのだが)
ま、結果的にカヴァフィスと出会えたわけで良かったのです。
カヴァフィスは今世紀最大のギリシャ語詩人と言われ、20世紀言語芸術の極北のひとつとされているらしいが(本の紹介から)、彼が紡ぎ出す言葉は現代日本に住む我々にも平易でわかりやすく、実に示唆に富んでいる。ローカルな題材やギリシャ神話系題材も多いのでそっち方面の教養に薄いボクとしてはその手の詩は読み飛ばすしかなかったのだが、それでも十分に楽しめた。性の悦びをうたった官能詩も多いし。
ちなみに、エドワード・サイードが今年9月に亡くなった時、娘さんが父のお気に入りだったというカヴァフィスの「野蛮人を待つ」を朗読したそうだ。この詩はいい。ボクもかなり気に入った。また上述の「市」や「せめて出来るだけ」「認識」「隣のテーブル」「絶望して」など、わりと初期の詩が好きかも。
2004年01月01日(木) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:詩集・歌集など
@satonao310