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「作家のインデックス」

amazon作家の書斎を中心に細々した小物にもレンズを向けてその作家の人物像を浮かび上がらせるのが目的の写真集。
有名作家56人の日常生活の場・仕事の場が写し出されている。
写真家というものはフラットに撮っているつもりでもどこかに意図を写し出してしまうものだ。これからの写真から匂うように浮かび上がってくるのは「作家の孤独」。畏れにも似た構図とは裏腹にその孤独をフィルムに定着させたいという意図を感じてしまう。意図がなかったとしたら「先入観」がフィルムに定着したのか…。
そしてリアリティのなさ。生活のリアリティがほとんど浮き出てこない。これも珍しいことだ。少し前に「TOKYO STYLE」という都会の部屋を撮った秀逸な写真集があったが、これと比べてみるとそのリアリティの差に愕然とするはず。それは被写体というよりも写真家の視線の違いであろう。
ただ、ボクはこの企画においてこのリアリティのなさは成功の一因だと思っている。作家のリアリティはその作品にのみ表れるものだからだ。ワイドショー的リアリティはいらない。
1998年12月01日(火) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:写真集・イラスト集
@satonao310