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「パチリの人」

amazon文壇囲碁界というものがあるらしい。なんだか恐ろしくも近づきたくない世界ではあるが、本書はその文壇名人戦で三連覇した著者による囲碁エッセイ。囲碁については門外漢なボクではあるが興味はある。そのうえ著者は数年前にわりと楽しんだエッセイ集「狸ビール」の作者。なんとなく楽しめそうなので、買った。
中盤までは退屈。著者の文章リズムに馴染めずに、諧謔的なところも笑えずダラダラと続く。
が、一度馴染んでしまうと意外なほど気持ちの良いエッセイになった(単に著者の調子が中盤からやっと出てきたという説もある)。一度気持ちが良くなってくるとなかなか味がある文章だと気がつく。最後の方はかなり楽しんだ。題名も装丁もいい。飄々とした書き口も気に入った。次作も楽しみである。
2000年06月01日(木) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:エッセイ
@satonao310