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「4TEEN」

amazon14歳の4人組が傷つき、協力し、恋をし、死に出会い、友情を確認し…という8つの短編。こう書くとありきたりな感じだが、著者は読者の心のツボを押す術を心得ており、実に上手に彼らの世界へ誘導していく。ええとこの本で第129回直木賞だったっけ。んー。実はそこまでイイとは思わなかったのだが、こういう本が直木賞を取ること自体は歓迎。
たとえば川上弘美ならこの少年たちにもっと漠然と生きるリアリティを与えるだろうなと思う。
もちろん著者の個性でもあるが、ここに出てくる少年たちはあまりに小説的中学生であり、希望と期待と「こうあってほしい」を込めて年長者が書いた感じがプンプンしてしまい、それがボクには最後まで違和感として残った。ある意味既視感があるし、厳しく言えば嘘くさい部分がある。感動させる場面もあるのだが、その後の会話とかにちょっとリアリティがない感じ。そこそこ楽しんだのだが、巷で話題になっているほどのものを感じなかった。
ちなみに同じ青春群像なら、「FLY, DADDY, FLY」などで金城一紀が書いている一連の少年たちの方が好き。
2003年11月01日(土) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:小説(日本)
@satonao310