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「闇に浮かぶ絵」

amazon期待のゴダード。いまやトップクラスにフェバリットになりつつある。
上巻はわりと退屈。騙りに騙りを重ねるいつものゴダード節で気が抜けない上に「またかぁ」的ゴダード世界でちょっと読み進むのに根気がいった。
が、さすがゴダード。下巻に入ると一気にジェットコースターである。
息もつかせぬ筆運びに翻弄される。ただ、主人公の存在自体がミステリーのキーであるだけに、主人公の人生的背景を描き込めない構造的欠陥がこの物語にはあり、他の著作に比べて深みが出せなかったのが非常に残念だ。そこらへんの深みが他のミステリー作家とゴダードの差であっただけにちょっと苦しい。
他のゴダード作品に比べると星ひとつくらい劣るかもしれないが、それでも十分三ツ星。上巻で投げ出さないように。
1998年04月01日(水) 12:00:00・リンク用URL
ジャンル:ミステリー
@satonao310