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LV5「エンデュアランス号漂流」

アルフレッド・ランシング著/山本光伸訳/新潮文庫/781円

エンデュアランス号漂流
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1914年に南極大陸横断に挑戦した英国人冒険家シャクルトン一行28名。その遭難から劇的なる全員生還までを乗組員の日記や詳細な取材などに基づき忠実に再現したノンフィクション。
故星野道夫の座右の書ということもあり98年に邦訳された、幻の名著の文庫化である(原著は1959年に書かれている)。どうやら来年ウォルフガング・ペーターゼン監督によって映画化公開されるらしい。あっちでも見直されているノンフィクションなのかな。

帯のコピー「これ以上危機的な遭難はない!これ以上奇跡的な生還はない!」は決してオーバーではない。
淡々とした進行だが、その切羽詰まった状況は十分衝撃的かつ迫真のものだ。ラストの生還場面など、文章的にはちっとも歌い上げていないのにやたら感動的で、しばらく動けないほどだ。暑いだの寒いだのつらいだの眠いだの、日々文句を言っている自分が恥ずかしくなる。想像するだにすさまじい。

文章的には淡々としすぎている部分もあるが(現代作家ならもっと書き込んでしまうだろう)、結果的には上手にはまっていると思う。導入部は取っつきにくいかもしれないが、どんどん引き込まれるので、ノンフィクション系が不得意な方もぜひ。
ちなみに、エンデュアランス号の乗組員募集の新聞広告コピーは広告界ではちょっと有名だ。「求む男子。至難の旅。僅かな報酬。極寒。暗黒の長い日々。絶えざる危険。生還の保証なし。成功の暁には名誉と賞賛を得る。」……かっこいい! 5000人もの男が殺到したらしい。で、この壮絶な遭難である。うーむ。

2001年08月01日(水) 12:00:00・リンク用URL

ジャンル:ノンフィクション

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