「この人はなぜこの人になったんだろう」

2016年2月 6日(土) 16:50:05

matsubara.jpg
昨晩はボクが主宰しているコミュニティ「4th」で夜ラボ。

TBSキャスターかつ作家の松原耕二さんをお呼びして、インタビュー術について濃厚な2時間。

というか、『聞く力、話す力』というインタビュー術の著書を出したばかりの松原さんに、ボクがインタビューするという神をも怖れぬ企画だw

インタビューについては反省点ばかりなのだけど(松原さんは聞き手の気持ちがわかるので、随所でいろんなフォローをさりげなーくしてくれた)、本にも「結局『人間力』」と書いてあったし、開き直って人生と人生の摺り合わせをしようと臨んだのでした。

で、いろいろ発見や学びがあったのだけど。

「この人はなぜこの人になったんだろう」

タイトルにもしたこの「松原さんがいつも自分にしている問いかけ」が一番心に沁みた。

松原さんにとっての根源的な興味の源泉。
彼は人に向き合うとき、どうしようもなく、心からそれを知りたくなると言う。

たとえば、誰でもいい。
身近な人を思い浮かべて欲しい。

その人はなぜその人になったんだろう、と、考えてみる。
どんな経験や人との出会いが、いまの彼・彼女を形作っているのだろう。どういう想いやきっかけでいまの彼・彼女が変化したんだろう。

なるほどそこか。そこなのね。
とても深く得心するものがあった。

そしてこの言葉を借用して自分に問いかけてみると、なんだか相手に対する興味がグッと深く濃くなるのに気づく。

相手の表面的な言動でわかった気にならず、先入観なく一人の人間として見つめて、一度この言葉を自分の心に通してみる。

たとえば著名人だったら、

(覚醒剤容疑で捕まってしまった)清原和博はなぜ清原和博になったんだろう。
(いろいろ大変な事態になっている)ベッキーはなぜベッキーになったんだろう。

こう心に問いかけてみるだけで、急に「行ったことない冒険の地」がそこに開けているような、ぞくぞくする興味が湧いてくる。ぐ、ぐ、ぐ、と一歩も二歩も踏み込みたくなる。

なるほどこれか。

松原さんを「生まれながらにヒトに対する興味が強い方」と、資質や性格として片付けてしまうのは簡単だけど、実は「この言葉」というか「この切り口」が、彼のインタビュー魂を形作り、彼のモチベーションにもなっているのかもしれない。

今朝起きて、妻や娘を見て「この人はなぜこの人になったんだろう」と考えてみた。

長年いっしょにいるのにわからないことだらけだ。
つまり「行ったことない冒険の地」が、こんなに身近に、広く豊かに開けていることを発見できた。

友人然り。仲間然り。

松原さん、ありがとう。

すごく、人生が広がった気分です。


※ここ3週間、本当にいろいろなことがあったのだけど、余裕がなくて全然書けてない(「毎日必ず書く」という習慣がなくなるとダメね)。じわじわ書いていくつもりです。よろしくお願いします。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

アーカイブ

同カテゴリーの他記事