迷ったら、それはゴミ。

2013年12月29日(日) 10:54:20

あー、この書類、去年末も「これ、いるかなぁ。どうしよう、、、うーん、ま、とっておこうか」って迷ったヤツだー!

・・・な〜んて遠い目になりながら大掃除中の年末、みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

そう、この書類、結局この1年、一回も見なかったなぁ。結局いらなかったんだよなぁ。やっぱりこの言葉は真実だ。

「迷ったら、それはゴミ。」

これは20年くらい前、まだ断捨離なんて言葉も全然なかったころ、いやそれどころか、まだ「物をたくさん持っている方がクール」なんて時代のころ、会社の「年末デスク回り整理促進ポスター」用にボクが書いたコピーである。

これ、自分が書いたコピーと思えないくらい、いまでも捨てるのを迷ってしまうボクである。

でもやっぱり「少しでも迷ったらそれは捨てていいもの」というのは真実だなぁ。

あとで少しくらいは後悔する瞬間があるかもしれないが、その確率は非常に低い。
「でも、思い切って捨てた翌日に、あぁあれがあれば!と後悔したこと何度もあるもん」っておっしゃる方もたまにいらっしゃるが、実はそれは100回に1回のことを印象深く覚えているだけなのだ。

まぁ100歩譲って後悔したとしても、それは一瞬だ。代用品で間に合わせたりして凌いできたではないか。大勢に影響なし。捨てろ捨てろ。一瞬でも迷ったらすぐゴミ箱だ。

どうしても捨てられない物は、写真に撮ってパソコンに入れておく。死ぬ前に見返して楽しめる。そのとき用である。
捨てられない手紙や書類はScanSnapでPDFにしてEvernoteに放り込んでおけばいい。それも死ぬ前の楽しみ用。雑誌や新聞の切り抜き、ネット上でクリップした記事なんかはほとんど見返さないので、いい機会だからEvernote上もざっと掃除しちゃうといいと思う。

え? 物はもったいないからフリマに出す? だから取っておく?
なるほど、フリーマーケットやリサイクルショップやチャリティに出す習慣がある人なら是非そうしよう。でもそんなことしたことないのにいざ捨てるとなるとぐじぐじ言い出すそこのアナタ。捨てましょう。いつか使う? いや絶対使わない。捨てましょう。

ボクは阪神大震災を神戸で経験し、家の中の物をずいぶん失った。
というかぐじゃぐじゃになってしまい捨てざるを得なくなった。で、あとで気づいた。(捨ててしまって)なくて困ったものなどひとつもなかった。「あれさえあれば~!」と泣き叫んだことなど一度もなかった。

捨てましょう! どんどん捨てましょう!

・・・とはいえ、思い出は捨てられないよねー。

ボクは今年、「画期的にブログを書かない年」だった。
なにしろ1995年にこのサイトを始めて、ほぼ毎日のように更新し、ブログ的なものも、まだブログという言葉すらなかった2001年くらいから毎日毎日更新してきたボクである。この急変は自分的には大きな事件。

フェイスブックやツイッターに毎日いろいろ書いちゃって満足しちゃう、ということは大きい。
でも、なんかちょっと刹那的な生活になっている部分はあって、反省している。いま自分の中を見返して、優先順位をつけなおしてリセットしている最中。来年からは少しペースを戻すと思います。

とはいえ、ブログに書かなかったことが悔やまれる、楽しくも貴重な経験、今年もたくさんしてるんだよなぁ。

サーフィン初体験やKISSライブ、歌舞伎忠臣蔵、志の輔中村仲蔵、数々の落語高座、さとなおオープンラボのこと、楽しかった講演のこと、本や映画やレストラン、出会った人、亡くなった人、などなどなど、普通の年だったら必ず書いたいろんなことを書き損なっている。

でも、これも「迷ったら、それはゴミ。」

いや、さすがにさとなおオープンラボやサーフィンのことはこの年末年始に書こうと思っているけど、他のものについては、いったんチャラにしようと思う。書かなかった、ということは自分の中になにか「消化しきれてない理由」があるんだなきっと。だからいったん捨てます。

そしてゆっくり反芻して、また人生のどこかで「そういえば・・・」とひょっこり顔を出すのを待っていよう。

とか愚考しながら、大掃除に戻ります。

「迷ったら、それはゴミ。」

もっと身軽にならなくちゃ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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