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ひさみタイフーン

2013年6月22日(土) 20:36:43

大柴ひさみさんが先週から来日している。

彼女は数年前に知り合ったカリフォルニア在住のマーケッター。
「YouTube 時代の大統領選挙」という本の著者。「ひさみをめぐる冒険」というブログはその本が出る前から読んでいた。

ひさみさんにお会いになった方はわかると思うけど、「パワフル」という言葉がこれだけ似合う女性もなかなかいない。小柄でファッショナブルで上品なんだけど、1キロ先からでも「おい、どこかに大柴ひさみさんがいる」とわかる感じ。存在感と声が突出している。

会ってお話するとまたスゴイ。広範な知識に裏付けされた様々なインサイトを英語混じりでドワワーっとすさまじい勢いでインプットしてくれる。頭の中がすぐ飽和状態になってホワワンとなる。まぁそれはそれで麻酔みたいで心地よいのだけど、この熱量に負けちゃう人も多いだろうなぁ。そのくらい強力なキャラクターをお持ちなのである。

というか、元気。
体内年齢も20代だって聞いた。ボクより年上なのに!

誰が呼んだか「ひさみタイフーン」。
小型でターコイズ色(彼女のパーソナルカラー)の、美しい台風である。

で、ここから以下は淡々と事実のみ述べたいと思う。
ここ1週間半の出来事である。

1)先週の火曜の夜(6/11)
翌日、ひさみさんと打ち合わせの約束があった。
「あー、明日ひさみさんと会うなぁ、数ヶ月ぶりだなぁ、きっと相変わらずパワフルなんだろうなぁ」と、ひさみさんのことをぼんやり考えていた。
そのとき、口の中で何かがパリンと割れた。
前歯が欠けた。

2)その二日後の木曜の夜(6/13)
翌日、ひさみさんとランチミーティングの約束があった。
「あー明日はひさみさんとランチか・・・前歯治しておいて良かったな。それにしても歯医者なんて久しぶりに行ったな」とか、ぼんやり考えていた。
そのとき、口の中で何かがガリリと言った。
奥歯の詰め物(金歯)がとれた。

3)その三日後の日曜の夜(6/16)
翌日、ひさみさんと飲む約束があった。
ボクの誕生日を斉藤徹くんと祝ってくれるというのである。「ありがたいなぁ。金歯治しておいて良かったな」とぼんやり考えながら歯を磨こうとした。
そのとき、こめかみに激痛が走った。
アゴが痛くて口が開かない。歯ブラシが口に入らない。。。
生まれて初めて顎関節症になった。

4)翌日の月曜の夜(6/17)
ひさみさんと飲んだ。斉藤徹くんと高広伯彦くんも来てお祝いしてくれた。
歯とアゴの惨状を語り、「これはもう『ひさみタイフーン』としか考えられない」と、開かない口で苦情を言いながら飲んだ。
翌日、史上最悪クラスの二日酔いになった。
二日酔いに納まらず、三日酔い、四日酔いとなった。壮絶。胃が死んだ。腸も死んだ。

5)その2日後の水曜夜(6/19)
翌朝、ひさみさんと打ち合わせの予定があった。
でも、慎重を期してキャンセルさせてもらった。
会わなければきっと大丈夫。。。
きっと大丈夫。。。
でも甘かった。
その夜、すごい悪寒に見舞われた。
久しぶりの発熱。38.5℃。
どんなに体調悪くてもなくならない「鬼の食欲」が消え去った。


歯。アゴ。胃。腸。
そして最後の砦、食欲。
順番にすべてを破壊された自分がいた。

破壊の神よ。せめて「声(喉)」を残しておいてくれたのが慈悲深い。

木金土と家で安静にし(金曜は博多〜神戸出張だったのに取りやめた)、今ようやく起きられるようになった。

ひさみタイフーン上陸前は、なんだかとても元気だった気がする。
あのころの自分が、遠い日の花火のように美しく思える。

でも。
このままタイフーンが帰国してしまうと、ボクは一生「ひさみタイフーン」を怖れ続けることとなってしまう。

なので、厄落としに、来日中にもう一回だけご飯行きませんか、ひさみさん(こわごわ)

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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