「復興グルメ旅」という本の前文を書かせていただきました
2013年6月12日(水) 21:06:31
日経BP社から「復興グルメ旅」という本が発売される(今週末くらいから発売)。
石巻、気仙沼、南三陸、女川、松島・塩竃、陸前高田、大船渡、釜石・大槌、宮古、一関、福島、郡山、会津という15市から50店を取り上げて、東北に食べ歩きに行こう! 食べて応援しよう! と、呼びかけている本である。
その前文(前書き)を書かせていただいた。
イヤほんと、週末使ってすぐ行こう!
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世の食べ好きたちよ! 出番です!
コミュニケーション・ディレクター
公益社団法人「助けあいジャパン」会長 佐藤尚之
「おいしいものが食べたい!」という胃袋の欲求のみでいいと思う。
支援とかボランティアとかいう言葉がそこにかぶさった途端、なんか居心地悪くなる。支援なんて偉そうだし、ボランティアって柄でもない。そんなことを言う友人はまわりにゴマンといる。わかる。そんなお題目はどうでもよくて、たとえば東北のおいしいものを食べて、満腹になって、栄養にもなって、お肌つやつやになって、結果的に応援にもなる。それでいいと思う。とにかく東北に行ってわいわいゲラゲラ食べて帰ってくる。それだけでいいと思う。
ボクは1995年の阪神大震災を当時住んでいた神戸で身をもって体験し、被災者のつらさを初めて知った。
それ以前の災害、たとえば北海道南西沖地震(みなさん奥尻島を覚えてますか?)や雲仙普賢岳噴火などで苦しんだ現地の人々の思いを、ボクはようやく理解した。わかったような顔をしてニュース映像とか見ていたけど、結局何もわかっていなかった。すまん!ごめん!こういうことだったのね、と心の中で謝ったがもう遅い。
そして神戸の復興の過程でこうも思った。
繰り返し「遊び」に来てくれる人の、なんとありがたいことか。
災害後数年経つと、被災地以外の人が出来ることは限られてくる。来てくれる人もどんどん減っていく。でも、それでも顔を見せてくれる人たちがいる。何するでもなくふらっと立ち寄ってくれる人たちがいる。手を合わせたくなるくらいありがたかった。明日もがんばろうと思った。あれから18年以上経つけど、いまでもリアルにそのときの気持ちを思い出す。
遊びでいい。食べに行くだけでいい。「ごちそうさま!」となるべく大声で言って店を出る。そして笑顔でまわりを散歩する。それが現地の人をどれだけ勇気づけるか。それはきっとあなたの想像を大きく超えている。
おいしい思いができるうえに、エールにもなる。こんなに楽しいことはない。さあ、週末使ってすぐ行こう! おいしいものを食べに行こう!
