朝日広告賞の審査委員になりました
2013年5月10日(金) 19:05:59
今年より朝日広告賞の審査委員に任命された。
朝日新聞が主催する、今年で61回目を数える歴史ある新聞広告賞。
新聞広告にまだ絶大な影響力があった頃は「まずは朝広と毎広を穫れ」と若手はハッパをかけられたものだった。その新聞広告もちょっと前から曲がり角。朝日広告賞もいろいろ模索していて、ネットやソーシャルメディアの視点を入れようとボクなんかを審査員に加えたっぽい。身に余る光栄だけど、若い頃はこんなことが将来おこるなんて千万が一も想像しなかったなぁ。
ボクが審査をするのは広告主参加の部。
審査委員は全部で12人で、五十音順に、浅葉克己、大宮エリー、岡田直也、恩蔵直人、川口清勝、小山薫堂、中島祥文、林真理子、日比野克彦、弘兼憲史、和氣靖(朝日新聞)、そしてボク。一覧はこちら。
顔ぶれを見ていただければわかるが、広告制作のプロから作家、アーティスト、漫画家、教授と幅広い。つまり、広告表現に特化した賞ではなく、いろいろな視点から審査されることになる。逆にいうと少し視点があやふやで、「なにをもって朝日新聞が賞を授けるのか」の基準が明確になっていない部分もある。
ボクと小山薫堂くんと大宮エリーと恩蔵教授の4人が今回初参加なので、賞のあり方や審査方法についていろいろ意見を聞かれた。そういう役割でもあるのだろう。とはいえ夜の二次会も含めてかなり辛辣にズバズバ言ってしまったかも。
つか、この時代、新聞広告だけでコミュニケーションが完結することはなく、ネットなどの他メディアとの連携プレーがあって初めて人の心に届くことがほとんど。それに伴って新聞広告の役割も表現方法も大きく変わってきているし、広告賞の授賞傾向も大きく変わらないといけないのではないかと思う。
たとえば、コピーやデザインの完成度も、完成度が高い広告ほどソーシャルメディア上のクチコミに乗りにくい部分がある。ちょっと未完成的なツッコミどころがあった方が口の端に乗りやすい。従来の「いい新聞広告」が今「いい新聞広告」であるとは限らないのである。そういう時代の「いい新聞広告」とはなんなのか。そういう時代の広告賞はどうあるべきなのか。
難しい問題だけど、その辺を投げかけるのも新審査員の役目だろうと、問題意識を持ちながら会場へ。
まずは朝日新聞本社のレストラン「アラスカ」で審査員の顔合わせ。
会話したことがあるのは薫堂くんとエリーと川口清勝(電通の同期)だけだったのだが、たまたま座った席が日比野克彦さんの真ん前で、「はじめましてー」と雑談しているうちにある問題について考え方が一致し、審査会場でも、その後の飲み会でも、そんな話を彼と延々とすることになった。昔憧れたアーティストとわーわー話し合っている自分が不思議。人生とは意外性の連続。
審査会場は新館のホール。
部門ごとに新聞広告が並べられ、それらを見ながら票を入れて行く、というスタイル。
ただ、審査基準の確認や討議時間などがないので、審査委員による人気投票的になってしまっているのは問題かなと思う。せっかくいろいろな視点をもった人が集まるのだから、討議に時間をかけたかった(それでも今年は討論をした方らしいが)。
4時間くらいかけて、グランプリと準グランプリを選出し、「アラスカ」に戻って懇親会。
座った席の関係で、大宮エリー、小山薫堂、日比野克彦さんと4人で大笑いしながら話をした。なにしろ大宮エリーが赤ワインの勢いを借りてどんどん突っ走る。薫堂くんは次の仕事に行くと腰を浮かしかけたけど「面白いからやっぱりちょっと飲む」と赤ワインを飲みだし、次の仕事ぎりぎりまでいた。いや〜エリー最強w
そこに大御所中の大御所、浅葉克己さんも加わり「じゃ、銀座へゴー!」と、浅葉さんの店「くに」へ。
日比野さんは「すぐ合流する!」といったん仕事に。その間、エリーと浅葉さんと3人だったのだけど、デザイナーで唯一の旭日褒章までいただいた大御所・浅葉さんのことをエリーが呼びつけにしたりしてどんどん突っ走るw 広告ドメインの人にとっては顔が青ざめる所業が次々と。いや〜エリー無双。
気がつけば7時間飲みつづけ。
エリーも強いけど、浅葉さん、もう古希を超えられてるのに強いなぁ。ボクが帰ったときはまだお店にいらしたし。
ボクはいい加減疲れてダウン。
でも実に楽しかった。ありがとうございました。
