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最高の勘違い! @歌舞伎座こけら落とし公演

2013年4月29日(月) 11:12:15

先週はわりと無茶苦茶なハードスケジュールなはずだった。

南三陸(宮城)〜博多〜東京〜広島、なはずだった。

だったのだが、なんと金曜の広島講演が「勘違い」だったのであるw
まぁそれでもハードには違いはないのだが、なんだよその「勘違い」ってw

広島出張前日の夜遅くにその「勘違い」が発覚!
広島のシャオヘイくんと「講演後一緒においしいものを食べよう」とフェイスブックのメッセージでやりとりしている中で、彼が講演の主催者に「講演のあと佐藤を拘束するのかどうか」を訊いてくれたのですね。そしたらあちらの答えが「その日に佐藤尚之なるものの講演など予定されておらん!」とのこと。

じぇじぇじぇ!
と、落ち着いて過去メールなどを調べたら、なんとその講演は7月26日ではないか!
広島出張かと勘違いしてた日は4月26日!
惜しい!

ということで、スケジュール転記ミスだったことが発覚したのでした。

あぶねーあぶねーあぶねー。

シャオヘイくんがたまたま訊いてくれなかったら、朝から4時間かけて新幹線で移動しちゃって、ポッツーーーンとなっていたことでしょう。

↑ちなみに新入社員のときに日航機事故があり、社員7名が東京〜大阪間の出張中に亡くなったので、それ以来国内出張はなるべく陸路を行くようにしている。新幹線4時間はぎりぎり許容範囲。


というわけで、金曜は「突然丸一日空いた」のだけど、このことが素晴らしいことにつながったのである。

なんと!

丸一日空いたなぁとぼんやり思っていたら、その日の昼くらいに「歌舞伎座こけら落とし公演に奥さんと行こうと思っていたが、奥さんが風邪ひいた。誰か一緒に行く人いませんか?」という緊急メールが友人から回ってきたのである!!

歌舞伎座こけら落とし公演!!

そう、この4月2日に新装開館した新歌舞伎座である。
記念すべき「歌舞伎座新開場 柿茸落四月大歌舞伎」のチケットなのである。

急に広島出張がなくなった(いや、元からなかったのだがw)、というような事情でもない限り、こんないい季節の夜が空いているわけもない。

メールに気がついた瞬間に返事。すでにそのメールの受信から1時間近く経っているので無理かと思ったが、さすがに当日の夜となると競争者もいなかったみたいで、すぐ「決定!」との返信が。うはーーー。うれしいなぁ。結果的に「最高の勘違い」となった。

譲ってくださったのは松井さん。
日本の古典芸能からクラシックまで、広く造詣が深い風流人で、よく落語にはご一緒させていただく方である。

流石だなぁ、歌舞伎座のこけら落としもちゃんと押さえているんだなぁ。ボクは独立してから余裕があまりなく、こういうものに顔を出すことがガクンと減ってしまったのだけど、これって意志の問題のみ。松井さんも激務なのに、間隙を縫ってきっちり通ってる。見習わないと。

それはともかく「柿茸落四月大歌舞伎」である。

夜の部(第三部)はオールスターキャストによる「盛綱陣屋」と「勧進帳」。
仁左衛門に吉右衛門に幸四郎に菊五郎に・・・と全部書き出すと大変なので、ご興味ある方はこちらを。キラ星のような出演者たち。さすがこけら落とし。素晴らしい。

新歌舞伎座は隈研吾の設計(インタビュー
なんとも不思議なんだけど、新品なのに新しすぎないというか、最初から空気に違和感なく、なんだか全体が馴染んでいる。

一昨年にモスクワの新ボリショイ劇場のこけら落とし公演に行ったのだが、ボリショイは新品すぎてすべてがキラキラだった。それはそれでイイのだけど、でもちょっと軽薄なキラキラ感があり、「まぁ50年後にはいい味が出るかもだけど・・・」みたいな違和感があった。

一方の新歌舞伎座は「新しくもなく古くもない」。
清新で清潔ではあるけど、すでに年増の色気がある。青年の姿に若返ったのではなく、大人の風格のまま一新した感じ。これってよっぽど緻密な計算がなされてないとできないことだと思う。細部まで考え尽くされている。すごいなぁ隈研吾。まぁもうちょっと廊下とか売店とか広く設計すればいいのに、とは思ったけど、この袖触れあう細道感も必要な要素なのだろう。

前の席に貸し出しモニターを据え付ける仕様になっていて、モニターで台詞を見ながら鑑賞。
「盛綱陣屋」は仁左衛門も吉右衛門も東蔵も時蔵もとてもよく、見応えがあったが、幸四郎の「勧進帳」がまた名演。堪能し尽くした。

あと、ジムに通っているせいか、役者たちの体幹の強さに自然と目が行った。この安定感は体幹を鍛えられてなければ無理。日々の鍛錬のたまものだなぁ。

電通勤務時代に、午後とかに幕見で何度か通ったことがあったが、またそういうことをしようかな。落語もいいけど歌舞伎もやっぱり良い。

すっかり満足して松井さんとふたり夜の銀座へ。
もう22時近かったので「どっかその辺で」とふらりと入ったのが居酒屋「我路」。

ここがなかなか穴場っぽかったのでこちらにも書きました。

いやー、広島出張を勘違いして良かった。
勘違いしなかったら歌舞伎なんか行けなかった。人生の巡り合わせはフシギでステキだ。

というか「もってる」かもw

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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