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ある結婚式での出来事

2013年4月 6日(土) 17:51:39

15年くらい前だったか。

プロの有名カメラマンと飲んでいて、打ち明けられた。

「実はわたし、ある結婚式で撮影を頼まれて、親族全員が揃った記念写真を撮ったことがあるんです。そしたら新郎の肩越しに不思議な影が・・・ではなくて、ええとですね、実はフィルムを入れ忘れて、何も撮れてなかったことがあるんです」

「え! 結婚式の記念写真で! フィルム入れ忘れ!」
「ええ。プロでもたまーにあるんです」
「・・・いや・・・それは・・・取り返しが・・・」
「そう、帰ってから気がついたので取り返しがつかない。謝ってももうどうしようもないことで・・・はは」

乾いた笑い。
もう遠い過去のことながら、死ぬほどつらそうな顔をしていた。そりゃそうだ。

それがどれだけ大問題になったか容易に想像はつくし、新郎新婦としても「一生の思い出が実は撮れていなかった」と知ったときの驚きと哀しみはいかばかりだっただろう。

それ以来、CM撮影とかでもフィルムがちゃんと入っているか確認するようになったし(たまにフィルム入れ忘れというウソみたいなことが起こる)、結婚式やそのパーティに参加するまえ、なぜかこのエピソードを思い出して「そんなことが起こらないといいな」と願う。

今日はかわいい後輩かつボクの娘の家庭教師をしてくれた女の子の結婚式である。

今日はこんなことが起こりませんように。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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