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謙虚で真摯な彼らに早く日本を任せてみたい

2012年4月10日(火) 12:21:05

今年も学習院大学で教えることになった。

今日はその一回目。オリエンテーションだった。30名限定の「プレゼンテーション演習」という演習授業を受け持っているのだが、今年も倍くらい履修希望者が集まった。

ボクは最近の学生にとても期待しているし尊敬すらしている。

少し前の学生たちは「はやく起業して上場してリッチになる!」みたいな目標を語る人が多くいたし、実際ギラギラしている人が多かったが、最近は違う。「リッチになりたい」「成功したい」なんていう人にはあまり会ったことがない。「世の中のためになりたい」「人のためになることがしたい」という夢を謙虚かつ伏し目がちに熱く語る人がほとんどだ。この流れはここ2,3年、特に顕著になってきた。公共心みたいなものが数年前とまるで違うし、ボクたち年長世代とも全然違う。

そういう夢を語るからといって実行できるとは限らないが、謙虚で真摯な彼らに、早く日本を任せてみたい、と、なんかとてもウズウズする。
高度成長期の成功体験がない彼らは、逆にその成功体験に縛られない自由な発想を持っている。それが活かせる環境を用意して(これがまた難しいのだが)、なんとか彼らに活発に動いてもらいたい。いまの10代20代こそ日本を変える。ボクはそう思う。

って、話がズレたけど、つまり、そういう学生たちに「教える」ということはとても身が引き締まるということですね。

ボクの世代の発想を押しつけるのではなく、自分が持っているものをすべて客観的に提示して、彼らの発想に組み込んでもらう。そして夢の発芽を促す刺激をたくさん与える。そういう授業にしてみたい。1年間がんばろう。

とはいえ、今日来てくれた生徒の半分くらいを落とさないといけないんだよな(泣)

演習だから30名が限度なのだ。
ボクにメールをもらって「自分プレゼンテーション」をしてもらって選抜するわけだけど、この作業が去年はとてもつらかった。みんな真剣に訴えてくる。だから選べない…。

今年も、この土日、死ぬほどつらい二日間になりそうだ…。あぁ憂鬱。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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