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身を守るためのITリテラシー。サバイバルのためのITリテラシー

2012年3月13日(火) 9:53:19

3月11日の数日前のことになるが、助けあいジャパンが「震災復興支援サービス大賞」優秀賞をいただいた。

支援活動に優劣がつけられるわけもないので、賞をいただくことに違和感はある。ボクたちよりずっとすごい活動をしている団体はゴマンとある。
でも、これからもがんばろうという励みにはやっぱりなる。仲間たちみんなでありがたくいただこうと思う。それぞれが少しずつ自分の時間を持ち寄って活動しているソーシャルメディア上の組織だ。参加した人みんなのものである。ありがとうございました。

ボクたち、助けあいジャパンは情報支援をしている。
そういう意味では間接支援とも言える。IT上の情報そのものが被災者に直接的には役立たない月日は長かった。インフラが破壊され、パソコンや携帯でもつながらない日々が長かった。また、もともとデジタルを使えない被災者もとても多かった。

その間、ボクたちは「支援者を支援する活動」、つまりボランティアなどの「助けあい」をしたいヒトにネット上で情報を提供し続ける活動に路線変更し、発信を続けた(仙台駅にリアル・ボランティア・ステーションを開くなどの活動もしたが、それらリアル活動はごく一部だった)。被災地で見てくださる方が出て来たのはごく最近のことになると思う。

「ITは震災復興支援に役立ったのか?」という検証記事がこの賞の授賞式の模様を伝えつつ書かれているが、役に立ったかどうかと言われると、そりゃ「ある程度は役立った」と思う。

でも、被災地の方々の ITリテラシーが高ければもっともっとお役に立てたのは確か。

まぁインフラ破壊の問題はあるにせよ、もう少しでも被災地のITリテラシーが高ければ、助かった命はもっとたくさんあっただろうし、緊急避難時、避難生活時において、もっと支援の手が届いたと思う。

災害大国でもある日本において、日々の備えの一環として、ITリテラシーを高めることはいまやもう必須だ。

過疎地や高齢者も含めて、ITリテラシーを高め、インフラを整備する施策が、災害列島の日本では急務であると思う。

発災直後、ヤフーの方々と一緒に動いた。
しばらく立ってからはグーグルの方々とも一緒に動いた。
彼らとも何度もそういう話をした。「ITリテラシーアップのための全国キャラバンもしなくちゃね」とか真剣に話し合った。

でも、まずは、身の回りの方々から。
ご家族、ご親戚で、ネットやメールが出来ない方、いらっしゃいませんか?

まずはタブレットがいいと思う(iPadみたいな)。

指で使えて、とにかく連絡が取れる機器が使えること。
そういう最低限のITリテラシーをつけるだけで、緊急避難時、避難生活時において、ずいぶんたくさんのことが解決されると思う。技術革新は1年でもずいぶん進む。これからもっと「災害とIT」は切り離せなくなる。

身を守るためのITリテラシー。サバイバルのためのITリテラシー。

まずは身近な人から。ぜひ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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